お見合い結婚のほうが幸せになれる!結婚生活で大事なのは努力する意思があるかどうか

多くの人が勘違いしています。

「理想の相手さえ見つければ幸せになれる」という「恋愛」の幻想に毒されているのです。

こう言うと驚かれたり反感を買ったりするかもしれませんが、別に誰と結婚しようとたいした差はありません。

「恋愛結婚」よりも「お見合い結婚」のほうが幸福度が高い理由

「恋愛結婚した夫婦」と「お見合い結婚した夫婦」を調べた結果、お見合い結婚のほうが長期的な幸福度が高かったことが、統計的に明らかになりました。

驚くべき結果です。みんなが「恋愛」で幸せになれると思いこんでいますが、そうとは限らないことが調査で明らかになったのです。

恋愛結婚した夫婦は、短期的には幸せなのですが、やがて結婚生活が破綻します。「自分にぴったりな人」が見つかったと思いこんで結婚した後に、その幻想が打ち砕かれるときのショックが必ず待っているからです。

「恋は盲目」の状態は、短くて1年も持たず、どれだけ長くても5年で終わります。

「自分たちはピッタリの組み合わせだ」という幻想が強いカップルほど、ちょっとした食い違いがあって、幻想が打ち砕かれてしまってからは、関係が崩壊しやすいのです。

短期的な「恋愛」と長期的な「結婚」はまったく別のものであり、恋愛の延長で結婚したからといってうまくいくわけではないのです。

「お見合い結婚」をした二人は、恋愛感情を育んだわけではなく、相性で選んだわけでもありません。にもかかわらず、長期的な幸福度は高いのです。なぜそうなるのでしょうか?

お見合い結婚した夫婦は、パートナーと自分との相性が良いという盲信にはとらわれず、夫婦仲を良くしようと心がける傾向があるからだと言われています。

「私たちは相性がいいから上手くいくでしょ」などとは考えず、お互いにうまくやっていこうとする努力を日々重ねることによって、幸せな夫婦になれるのです。恋愛ではなく「お見合い」で夫婦になった男女がそうなるのだから、人間は男女対になってうまくやっていこうとすれば、ある程度は幸福になれるようにできているということです。

  • 相性が良いけれど「自分たちは相性が良いからうまく行くはずだ」と考えている夫婦
  • 相性が良いわけではないけれど「お互いに努力して夫婦関係を良くしていかなければ」と考えている夫婦

の二つを比べると、後者のほうが幸福度が高くなるのです。

この事実に向き合えば、「恋愛」が実はたいしたものではないことがよくわかります。

ちなみに、世界の離婚率を調べてみると、日本では結婚した夫婦の3組に1組が離婚しているようです。世界2位のアメリカでは約2組に1組が離婚します。世界1位のロシアではそれ以上です。

自由な恋愛の末に生涯の愛を誓いあった夫婦の2組に1組が離婚とは、「バカバカしい」としか言いようがありません。日本は離婚率では比較的マシなほうですが、それでも3人に1人は離婚します。

大事なのは「他者と共生していこうとする」自分自身の努力

二人の相性や、それぞれのスペックは、そんなに重要ではありません。

結婚生活を成功させるにおいて最も重要なのは、自分自身が持つ「自分以外の他者と共存できる能力」であり、それを伸ばしていこうとする努力なのです。

しかし、「運命の人がいるはずだ」とか、「もっと運が良ければ今よりマシな人と付き合えた」とか、「環境が良ければまた違った出会いがあった」みたいな考え方にとらわれてしまうと、現状を良くしていく努力ができなくなってしまいます。

繰り返し言いますが、幸福な結婚生活のために最も必要なのは、愛でも運命でもなく、自分と相手の関係を良くしていこうとする日々の努力です。

仕事を頑張ったり、美容を頑張ったりするよりも、そのエネルギーを少しでも人間関係に費やしたほうが、ずっと幸福度が高くなるのですが、なまじ「愛があればうまくいく」という盲信があるために、努力することができなくなってしまうのです。

「恋愛」という考え方の異常さに早く気づくべき

現代人は「恋愛」という考え方に毒されすぎなのです。恋愛というのは、あくまでキリスト教由来の、偏屈な物事の捉え方の一つに過ぎません。

なぜこれほどまでに「恋愛」の地位が高まったかと言うと、資本主義や大衆消費社会と相性が良いからです。「恋愛」を煽れば人びとは簡単に熱狂します。

恋愛は「砂糖」のようなもので、美味しいし、魅力的なのですが、摂取し過ぎると体に悪く、ほどほどにしておくのが良いのです。

今はどんな映画にもドラマにも流行化にも「恋愛」の要素がてんこ盛りですが、明らかに「恋愛」の過剰摂取だと言えるでしょう。

「恋愛」のピークであるデートの瞬間や、結婚式の場面など、人生のごく一部の場面を、過剰にありがたがってしまうのが、現代の悩ましい問題の一つです。

人生とは「恋愛」だけで乗り切れるほど刹那的なものではありません。

「恋愛」には、「努力が必要だなんて恋じゃない」と考えてしまう大きな副作用があります。

「ありのままにふるまっても全部うまく行くから運命の人なんだ!」という、気が狂っているとしか言いようのない妄想を人びとは抱いてしまうのです。

「誰と結婚するか」はたいした問題ではない

人間が持つ最強の能力は「順応」であり、与えられた環境に適応して、相手とうまくやっていこうと努力できることこそが最大の武器です。

「誰と結婚するか」なんてことは、別にそれほど重要ではありません。

「結婚するかどうか」「子供を作るかどうか」は人生を大きく左右する選択ですが、「その相手が誰か」は、たいした問題ではないのです。

だから、「結婚するぞ!」と思ったのであれば、結婚相談所やマッチングアプリなんかに登録して、1年以内くらいと期限を決めて手っ取り早く相手を見つけてしまうのがいいのです。

世の中には「いい人がいないから結婚しない」という人がいますが、これこそが恋愛観念に毒された馬鹿げた考え方です。

「とりあえず近くの人と結婚して子供を作っておく」というのが、人類がこれまでやってきたことであって、「恋愛」を過剰摂取しすぎると、人生の重要な時期を無駄に過ごして取り返しがつかなくなります。

「恋愛」に毒されている人たちは、恋愛結婚よりもお見合い結婚した夫婦のほうが幸福度が高いという事実を、目を背けずに受け入れるべきでしょう。

これは恋愛に限ったことではなく、仕事など他の多くのことにも共通して言えますが、大切なのは「理想の相手」を見つける努力ではなく、「理想とは言えない相手」とうまくやっていこうとする努力なのです。

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