女性が「いい男」を求めるのは高望みなのか?

 

女性の理想は高すぎる?

男女平等がうたわれ、男と女の経済格差が縮まりつつある現代でも、女性は「上昇婚(自分より年収や地位が上の人との結婚)」を求めがちだと言われています。

株式会社アニヴェルセルが、男性と女性が、結婚相手に求める年収を調査しました。

結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!

 

女性が結婚相手に望む年収のデータです。

20代、30代の年代別もあります。

参考までに、男性のデータは以下のようになっています。

 

女性は、20代、30代ともに「1位」が500万円以上、「2位」が300万円以上という結果になっています。

このデータを見る限り、「1000万は欲しい!」みたいな非現実的な高望みはしておらず、謙虚なようにも見えます。

しかし、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を見る限り、平成28年において、20代男性の約89%が300万未満、30代男性の約60%が300万円未満となっています。(残業代を含まない給与なので、実際にはもう少し上ですが。)

平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況

相手に望む年収がたった300万であっても、実態より高めであり、500万ともなると、同世代では本当に一握りになってしまうのです。

もう親世代と同じ生活水準は望めない

「昔のようにはいかない」というのは、様々なメディアで言われ続けていることであり、女性達もそのような認識を持っていると思います。

実際に、女性が結婚相手に望む年収は控えめです。

しかしそれでもなお、ほとんどの20代男性は、年収300万にも満たないのです。

日本はすでに景気の良い経済大国ではなくなってしまいました。
親世代と同じような生活水準を望んでしまうだけで、「高望み」なのかもしれません。

「いい男」のイメージに慣れすぎてしまっている?

また、今と違って、自由恋愛の意識が多くの人に根付いてしまいました。

テレビや雑誌やインターネットを見れば「理想を演じるいい男」たちが、毎日のように目に入ります。

それに慣らされてしまった目で、パッとしない普通の男を見ても、なかなか魅力的には思えないでしょう。

未婚で、それなりに年収が高く、人間としても好きになれて、なおかつ自分を好きになってくれる人……となると、この世にいるのかも怪しいレベルです。

それでも諦めることはできない人

このような状況で、女性がとれる選択肢は様々だと思います。

  • 男性に頼らず、自分の力で道を切り拓いていく
  • 年収など気にせずに好きな男性と結婚してなんとかやっていく
  • 二次元に逃げる
  • それでも諦めずに、上位数%の年収が高くて性格も好みの男性を探す

などなど、色々考えられると思います。

しかし一方で、恋愛には、恋愛だからこその可能性があります。

統計的に、そのような「いい男」を手に入れることはほとんど不可能であっても、そもそも恋愛とはたった1人の相手を見つけさえすればいいものなのです。

そのような意味で、統計はあまりあてにならないでしょう。

理想の相手をたった1人見つけさえすればいい……そこに「恋愛というもの」の天国と地獄があるのです。

「高望みだということはわかってる。でも、たった1人なのだから、妥協せずに高望みしたい……!」という方もたくさんいると思います。

「どうすればいいのか?」……答えはありません。

若い内に決められた相手と結婚しなければならなかったような時代と、理想の男性を追い求め続ける時代……幸せなのは一体どっちでしょう?

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