男性と女性、性別を隔てた両者は、利害が一致することもあれば、対立することもあります。
置かれている立場が違う
多くの恋愛メディアにありがちなトピックに、「女子が男子に教える、モテるためのアドバイス」みたいなものがあります。
このようなものは、何らかの参考にはなっても、基本的に役に立たない場合が多いです。
なぜなら、男性と女性では、置かれている状況や意識構造がまったく違うからです。
「女性」という立場で女性に接する場合と、「男性」という立場から女性に接する場合とでは、大きな違いがあります。
仮に、「女性に好かれる女性」が男性になっても、「女性に好かれる男性」になれるわけではありません。
よって、必ずしも女性が男性に向けてする恋のアドバイスが正しいとは限りません。
(もちろん、逆バージョンもまた然りです。)

社会的地位とモテの関係
男性の場合、社会的地位とモテることの間には、わかりやすい相関があります。
社会的に成功している人ほどモテて、結婚している傾向にあります。
女性の場合、社会的地位とモテには相関がなく、下手をすれば成功しているほどモテないということすらありえます。
このわかりやすい例は「医者」ですね。
男性の医者のほとんどが既婚者であるのに対し、女医は未婚率が非常に高いことで有名です。

男性は勝者総取り?
社会的地位や収入が高い男性がモテやすいのに対して、それを得られない男性は価値が無いとみなされやすいです。
一方で、女性は女性というだけで、ある程度はモテます。
女性はみんなに一定の価値があり、男性には勝者総取りの傾向があります。
例えば、「生涯未婚率」は、男性の比率のほうが女性よりもずっと高くなります。
身も蓋もなく言うなら
男性(上位)> 女性(上位)> 女性(下位)> 男性(下位)
となります。

セックスや結婚に対する意識の差
「出会い系サイト」や「街コン」や「相席居酒屋」など、「自由恋愛」寄りのマッチングサービスの場合、女性のほうが圧倒的に有利な立場にあります。
(ほとんどの場合、男性のほうが女性よりも高い料金を支払う必要があります。)
出会ってセックスしようとする場合、男性のほうがずっと頑張る必要があるのです。
あくまで傾向ですが、男性の場合、色んな相手とセックスをしたいと思いがちで、女性は、一人の好きな人に愛されたいと思いがちです。
そういう意味で、セックスをするまでは女性が有利であっても、セックスをした後は、男性が有利に立つ傾向にあります。
それを抑制する仕組みとして「結婚」がありました。
少なくとも日本においての「結婚」という仕組みは、女性によって非常に有利な制度になっています。
子供の親権などは、仮に父親が働いていて母親に経済力が無い場合でも、母親のものになったりします。その上で父親は養育費を払い続ける必要があるなど、女性有利の判例が圧倒的に多いです。
「出会い系サービス」ではなく「婚活サービス」になると、女性と男性で同じ値段か、女性のほうが高い料金を支払うところも多くなってきます。
「ゼクシィ」を始めとする結婚情報誌も、ほとんどが女性読者向けに作られています。
もちろん、「個人」と「傾向」は違い、それぞれにそれぞれの愛の形があります。
しかし、社会全体の仕組みや、マッチング系のサービス、仕組み等を論じる場合、「男女の非対称性」は避けて通れない問題です。

当メディアの特徴とポリシー
当メディア「恋愛シンポジウム」は、「男性向け恋愛メディア」でも、「女性向け恋愛メディア」でもありません。
上で述べたような「男女の非対称性」を踏まえた上で、その先にどのような男女の幸せがあるのか、を考えるメディアです。
利害の対立を乗り越えた、双方にとっての幸福な恋を追求していくことが、当メディアの目的になります。
そのため、「男性側の視点」や「女性側の視点」の両方を同じように並べることが必要だと考えています。
もちろん、恋愛はあくまで個別的なものであり、「男と女」という大まかな区切りで分けられるような時代でもありません。
そのような難しさと共に、これからにおける理想の恋愛とはどのようなものか、少しでも読者の皆様に資する情報を提供していきたいと考えています。
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